離婚 〜エノモトの経験〜
法律の専門家であるエノモトが、HP上で自分の離婚体験を語る、ということについては賛否両論あるかもしれません。
私があえて自分の体験を公開する理由は、離婚を考えている皆さんに、できるだけいろんな事例を知って、じっくり考えてもらいたいからです。
といっても離婚に関してはプライバシーの問題もありますし、勝手に公開するわけにはいきません。また、離婚を経験された方でも、自分からは言い出しにくい話題なので実体験を知るという機会があまりありません。
だから私自身の、自信を持って「これは本当にあったことです」と言える話だけ書いておきたいと思います。参考にしていただければ幸いです。
私の離婚原因はいわゆる「性格の不一致」です。
別に夫が浮気をしたという証拠をつかんだわけでもなければ、
生活費をいれなかったわけでもありません。
夫にも非はありますが、私自身にも非難される点は多々あったと思います。
生活をする上では、いろいろ歩み寄らなければならない、ということもわかった上で結婚したつもりですし、子どももいるので「離婚」という決断はなかなかできませんでした。仲良くする努力をしなければ、と思ったのですが、いろんなすれ違い・食い違いでうまくいかず、努力する気力がだんだんなくなってきました。
結婚だけが人生の幸せじゃないし、腹を立てずに空気のように生きていけたら、とも思いましたが、何も感じずに生きていくのはやっぱり無理です。
私の中で出た結論は、「仲良くやっていくか離婚するか、二つに一つしかない!」でした。
でも離婚に踏み切れなかった頃、私にとっては「もう一緒にやっていけない」と思う一つの事件が起こりました。後に調停員さんに「そんなことで離婚を決めたんですか?」と言われてしまうほどですから、私以外の人にとってはささいなことだったのかもしれません。
が、私の中で「関係を修復しよう」という気持ちはなくなってしまいました。
毎日のように仲の良かった友達に電話で相談していました。
その事件のあった日も同じように電話で話をし始めて少しすると、ちょうど2歳になったばかりの息子の様子がおかしいことに気付きました。まだまだ私にべったりだった頃で、特に電話をしているときは足にまとわりついて離れない彼が、全然近くに寄ってこず、ひとりで黙々と遊んでいるのです。
電話を切った後も私のところに来て私の頭をなでたりします。
「2歳児に気をつかわせるぐらいなら離婚した方がマシ、こんな環境が子どもにいいわけがない」
これが、私が離婚を決意した第一の理由です。余談ですが、この話も調停員さんには「2歳児にそんなことがわかるわけがない」とあしらわれてしまいましたが。
私が離婚を決断した理由はもう一つあります。それは、仕事が忙しいのに毎晩のように電話で私の愚痴を聞き続けてくれた友達の存在です。彼女とは学生時代からの、つまりその頃で10年ぐらいの付合いだったのですが、仕事もバリバリこなし、家庭もうまくいっていて、毎日充実した生活を送っていました。
いわゆる「輝く女性」という感じです。
彼女に引き換え私は、毎日愚痴を言って、家の中がうまくいかないものだから仕事もあまり手につかず、何もやる気が起こらない状態。彼女も今は話を聞いてくれるけれど、これが1年2年たっても同じ愚痴を聞き続けてくれるだろうか?友達だし、優しい人だから聞くには聞いてくれるかもしれない。
でも10年経ったときに、私自身が自信を持って彼女の友達だといえるだろうか?
このまま夫の愚痴を言い続けて、仕事もろくにせず・・・
間違いなく10年後はつまらない人間になっている。
このままではいけない。心からそう思うことができました。
正直今でも離婚を後悔していないとは言い切れません。
子どもに悪いことをしてしまった、という思いは未だに消えません。
でもあの時、勇気を出して一歩踏み出したお陰で、心の平安を得ることができました。
不思議なことに、今の仕事を始めてから顔を見ることも声を聞くことも苦痛だった
元夫とも、目を合わせて普通に話せるようになりました。
少しだけ自信が回復してきたからかな?
やっと本来の自分に戻れた気分です。
まだまだ「輝く女性」とは言えませんが、少なくとも
「輝こうと努力する女性」
にはなれたと思います。何をするにもマイナス思考で、
「自分さえ我慢していれば全てうまくいくはず」と考えていた頃とは大違いです。
人生をより良いものにしていこう、という意思が生まれたのですから。
何事も、遅すぎることはない、と信じています。
離婚せずにもう一度夫婦仲良くやっていこう、という一歩も。
離婚して新しい人生に踏み出そう、という一歩も。
どちらも同じ勇気だと思います。
とりあえず一歩を踏み出してみたら、新しい地平が見えてくるかもしれません。
あなたの新しい一歩のお手伝いができれば幸いです。
背中を押さない離婚専門行政書士 榎本純子
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